ラウエンタール・リースリング 2015 / ゲオルグ・ブロイヤー
【Rauenthal Riesring 2015 / Georg Breuer】

 
 

ドイツワインのイメージは？甘い？フルーティ？
それは一体いつの話でしょう。
 
 

確かに、ドイツワイン=甘いというイメージを持っている人は多くいると思います。実際、お店でいくつかある選択肢の中でドイツのリースリングを出している際も、「ドイツワインは甘いでしょう？」という声を聞くことが多々あります。
 
 

でもね、今のドイツリースリングはそれだけじゃないんですよ。
 
 

かつて世界で一番評価され愛されていたワイン、それはドイツ、ラインガウの辛口リースリングであった。そんな史実が残っています。
しかし、そんなポテンシャルがありながらも、しばらくの間市場で過小評価される時代が続きました。
そんな事態を危惧して、生産者たちは立ち上がり、ドイツワイン、リースリングの復権に取り組みました。
 
 

その中心となったのが、ゲオルグ・ブロイヤーの前当主、ベルンハルト・ブロイヤーその人でした。
 
 

“ドイツワインの復興” “リースリングを再び世界で愛される食中酒へ”。強い信念を持ち突き進み、その思いは着実に実を結びつつあります。
 
 

ベルンハルト氏は、2004年5月に惜しまれつつもあまりにも早すぎる生涯を終えてしまいましたが、その意思はしっかりと娘である現当主のテレーザさんに受け継がれています。
 
 
強くまっすぐな眼差しと、ワインについて実直に語る姿は、ゲオルグ・ブロイヤーのワインをさらなる高みに導いていってくれることでしょう。

食事に寄り添う辛口リースリングを、今夜の食卓にいかがですか？
 
 

【写真は、先日来日していたテレーザさん。優しく素敵な方でした。】

大石 寿也 渋谷桜丘のレストランCUJORL / ワインブティックBouteilleのディレクター。 毎日レストランのフロアに立ちつつ、ワインを通したコミニケーションや人の繋がりを求め、様々な企画やイベントを提案しています。 – CUJORL – Bouteille

●コーナー名『Wine makes woman woman』
”ワインは女性を美しくする”