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【連載:THE DAY】vol.48-HOME

post date:2018.09.03

みなさんの好きなことはなんですか?

寝ることですか?食べること?それともお友達と遊ぶこと?
問題を解くこと?妹や弟と遊ぶこと?運動すること?

 

さて、長いお休みも終わり、子どもたちは学校という”社会”に久々の復帰をしましたね。
近頃、ニュースを見ていると各界の著名人が、”学校に行きたくない”子どもたちに対して、
様々な視点からメッセージを送っていて、なんだろう?と思っていたのですが、
休み明けに思い悩み、辛い思いをしている子どもたちに向けてだったのですね。

n02

冒頭で問いかけた好きなことですが。
今の自分、過去の自分、そしてきっと将来の自分に問いかけてみても、
返ってくる返答はそれぞれ違うような気がします。
それは、生きて成長していくうちに色んなことを学び、色んなものに触れるからです。
お友達とうまくいかない時期があっても、成長して学校が変わればまた違うお友達に出会うしね。
とはいえ、今、子どもたちが向き合っている”社会”は彼らにとってはとてもとても大きくて。
大人からしたら、それくらい!って励ましてしまいそうなことも、彼らにとっては生きるか死ぬかの一大事かもしれない。

 

幼い頃に、学校で決められた通学路を破り、勝手に”近道”と名付けた道を通って帰宅していたのが先生にバレて、
親に言われてしまったその日の放課後は、このままいなくなってしまおうかって思うくらいの気持ちでした。
”忘れものをなくそう週間”に限って忘れ物をして、家に内緒で取りに帰るか、それとも正直に先生に伝えて怒られるか、
そんな2択で悩んだ日も、当時の私にとっては世界が終わってしまうんじゃないかってくらいの暗闇だったのです。

 

高校2年生の時、お友達とも、先生たちともうまくいっていた私ですが、なんか学校に行きたくなくなってしまった時期がありました。
自分でも理由がないから分からない。でも行きたくない。苦しかったな、怠けてるだけと思われているんだろうなって思うことも、
自分でそこまで分析できる余裕があるならやっぱり怠けてるだけなのか?って思ってしまうことも。なんだか全て辛かった。

 

そんな”誰にも分かってもらえないよ、だって辞書にだって載ってないもの、この気持ち”って経験を経て、
今があるわけですが。

 

あの頃周りの大人たちになんて言われたら心が救われたのかな?って考えると、
やっぱり「いいよ、思うようにしなさい。どんなことがあっても味方だから安心して。」ってことだったのかな。
もがくような苦しみから逃げるという選択肢は自分の中では本当はいけないことなのではないかってみんな分かってるから辛いんだよね。
そこから逃げることも長い人生の中でしてもいいことなんじゃない?ってもし、周りの信頼する大人が言ってくれたのであれば、
その選択肢が自分の中で堂々と他の選択肢と並ぶ。それだけでも道が見えてくるような気がします。

 

今親になってみて、息子のためになるような対応が常にできているのかと悩むこともしばしばですが。
自分から生まれて来た息子でもやっぱり彼の置かれる環境や経験する事柄によって、自分とはまた違う一人の人間に育つわけです。
導いてあげることが親の役目かもしれませんが、どんな時でも彼の味方でいること、
そして一緒に悩み考えることは親としてしっかり守ってあげなくてはいけないなと思います。

 

もし、何か壁にぶつかったときは、同じように成長してきた過去の自分に問いかけてみることも大事かもしれませんね。
時代もどんどん変わり、当時とは比べることができないこともあるかもしれませんが、
まだ多くのことを経験する前だった自分の気持ちに触れてみることの大切さを、ふと感じました。

n01

夏休みが終わり、また”社会復帰”をした息子さん。

もうすぐ思春期という大事な時期に差し掛かりますが、
息子の安心する居場所でいられるように、私自身も視野を広く頭を柔らかくする必要があるなと思う今日この頃です。

愛を込めて。
AYAKA FUKANO
 
 
 
 
 
 
 

Ayaka_01


AYAKA FUKANO(絵描き)


 
東京生まれ。思春期の多感な時期をドイツで過ごし、アートに初めて触れる。

幼い頃からの感受性の強さをアートにぶつけ、世の中に溢れても困らない愛を伝える。

instagram:ayahundred
 
HP:http://ayakafukano.com
 
 
 
 


Noriko Hirose

編集長【写真】

Nstyle主宰。航空会社の客室乗務員から、アルマーニ・ジャパンに入社、アパレルの世界へ。その後、タレントのスタイリストとして活動。現在は“女子力”を提案するスタイルプロデューサーとしてイベントや商品のプロデュース、ファッションブランドコンサルティングをはじめ、ファッション、ビューティー、ライフスタイル情報を雑誌・ラジオ等で発信している。
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