ロゼ・フォン・オーポク 2016 / マリア・エ・セップ・ムスター
【Rosé vom Opok 2016 / Weingut Maria & Sepp Muster】

 
思い出のワインはありますか？
どこかを思い出したり、誰かを思い描いたり。きっとあなたにもそんなワインがあるでしょ？
 
今日のワインは、オーストリアの自然派生産者、セップ・ムスターのロゼワイン。
彼らのワインは、どこまでも澄んでいて美しく、自然の生命力に満ちている。
特にロゼが心地よい。僕にとっては。

 
このワインを飲んだら、思い出す場所がある。
 
2年前に訪れたコペンハーゲン。
宿に着くなり自転車を借りて目当てのワインバーへ。
気持ちのいい昼下がり、運河沿いにある初めて訪れた店のカウンターで交わした会話は、
 
「ロゼワインはある？」
『あるよ、オススメが。』
 
そう言ってグラスに注がれたのが、セップ・ムスターのロゼワイン。
なんだかそれだけでこの街が好きになった。

 
些細な事だけど、大事な思い出。ワインがそれを思い出させてくれた。
そう、きっとこれからも。

 
あなたにとっての思い出のワイン。
それが楽しい思い出でも、悲しい思い出でも、その時の感情に浸りながら飲むその時間は、決してわるいものではないと思う。

 
そんな時間もきっと大切。
さて、今日はどんな思い出を飲もうかな。
 

 

大石 寿也 渋谷桜丘のレストランCUJORL / ワインブティックBouteilleのディレクター。 毎日レストランのフロアに立ちつつ、ワインを通したコミニケーションや人の繋がりを求め、様々な企画やイベントを提案しています。 – CUJORL – Bouteille

●コーナー名『Wine makes woman woman』
”ワインは女性を美しくする”