ノリア・ロゼ 2015 / ナカムラ・セラーズ
【Noria Rose 2015 / Nakamura Cellars】
 
 
春だからロゼというのは、あまり好きじゃないけれど、なんだか気分がロゼだから、今日はこんなロゼワインを。
 
 
カリフォルニア州ソノマ郡。アメリカを代表するワインの銘醸地。
ナカムラセラーズは、日本人醸造家中村倫久さんのワイナリーです。
 
元々ホテルマンであった中村さんは、サンフランシスコのホテルに赴任したことをきっかけに、ワイン造りの道に出会います。
醸造の勉強と並行してワイナリーで働き、2010年、念願であった自身のワイナリーを立ち上げます。
 
フードフレンドリーなワイン造ること、特に自身のオリジンである日本食に合うワインを造ることを目標にかかげ、土地を選び、ブドウを選び、すべての愛情と情熱をワインに注ぎ込んでいます。
 
そんな中村さんと、先日お話をする機会をいただきました。
ワインプロモーションでの来日の最中で、てっきりワインの話でもするのかと思いきや、ただただ明るくフランクで、カリフォルニアの太陽のような気持ちのいい方でした。
本人曰く、頼まれれば勿論話すけど、楽しく飲めるのが一番でしょ、と。
まさに、それに尽きます。
 
その時間は、彼のワインの優しさの理由を肌で感じる、とてもいい時間となりました。
 
そんな彼のワインに対する想いは、ロゴでも表現されています。
 
“Noria”これはスペイン語で『水車』を意味する言葉です。
水車は、水や土といった自然と関わり、生活に必要なエネルギーを生み出します。これはワインが持つ要素と重なり、その存在は常に生活とともにあります。
 
そして、Noriaの周りを縁取る無数の白い点は、周り続ける水車の水飛沫を表現するとともに、ワインは、花火のようにその瞬間や時間を華やかせてくれる存在であるという、彼の想いが込められているのです。
 
 
ワインも料理もなんだってそうですけど、つくるのも人、それを受け取るのも人だから、想いを知ったほうが、思い入れがあったほうが、味わいはぐんとよくなりますよね。
 
 
さてと、外はもう春だし、ワイン片手にちょっとはしゃいでみませんか？
 
 

 
 
 
 
 
 

大石 寿也 渋谷桜丘のレストランCUJORL / ワインブティックBouteilleのディレクター。 毎日レストランのフロアに立ちつつ、ワインを通したコミニケーションや人の繋がりを求め、様々な企画やイベントを提案しています。 – CUJORL – Bouteille

●コーナー名『Wine makes woman woman』
”ワインは女性を美しくする”