Nstyleをご覧のみなさま、こんにちは。
みなさんお変わりないでしょうか？
私は息子共々、健康に過ごせています。

この自粛期間を２ヶ月近く過ごし、
天気の良い日に感謝したり、
お腹が空くこと、そしてご飯を食べられることに感謝し、
当たり前に過ごしてきた日々や、
毎日の生活の中でいかに”楽しみ”というものが沢山あったのか気づかされ、
改めて大切なことを考える時間となっています。

さて、今日は前回の続きで、私の仕事についてのお話です。
まだご覧になっていない方は、以下の記事をぜひお読みください。
STAY STRONG

引っ越した先の近所にできたレストランと出会うところから。
そのレストランにはお髭がトレードマークの店長がいました。
そんな店長と年齢が近いことが判明し、すっかり意気投合。
すぐに仲良くなりました。
ある日彼が私に言いました。
「うちの店まだ看板がないんだよね、看板描いてよ！きっと描けるでしょ！」

この人何言ってるんだろうって、最初に思ったのが正直なところ。
だって私、その時までイラストなんてほとんど描いていなかったし、
全然関係ない仕事をしていたし、ましてや看板なんて！（笑）
でもね、良いのか悪いのか頼まれたらなかなか断れない性格。
ここはやってみようか、なんて思って看板を作ることに。

アンティークの黒板のついた看板を家まで運び、
毎日あーでもないこーでもないと試行錯誤して。
できたのを見せたら全部に直しが入って。
最後なんて泣きながらやっていたんだから。
でもね、その時思ったのです。
”あれ、私、この作業すごく好きかも”って。

そこからは毎日ちょこちょこ絵を描くようになって、
描いたイラストをSNSにあげるようになって、
お友達からウェディング用のウェルカムボードなんかも頼まれるようになって。

そんな日々で溜まったイラスト。
せっかくだし、人生で最初で最後のたった一回の個展をやってみようってなったのです。
自己満でもなんでもいいから、やってみよう。
人が来なくてもいい、この子たちを外に出してあげよう。

そう思ったのです。

個展は、変な例えですが、
人生の走馬灯のようでした。
大好きな家族から始まり、
今までの人生の中で様々な時間をともにした
色んな方が来てくれて。
初めての出会いもあって。
私このまま死んでしまうのかしら？って心配するほど。

”私なんて”
”私なんかが”
いつも一番そう思っていたのは自分で、
どこかで自分の限界を自分自身で決めつけて、
そんな自分を変えたいタイミングだったのかも。

そして、そんな私を周りが導いてくれたのだと今は思っています。

個展をしてみて、
実際に絵の前で皆さんとお話をして、
私はこれを仕事にしたい、ずっとやっていきたいと思いました。

そこから今の今まで、いつも誰かに生かされている気持ちです。
最初で最後と決めた個展が、今ではもう何度やらせてもらったかな。

毎回素敵な出会いがあって、
大事な作品がまた増えて
お客さんと作品の出会いを一番近くで見させてもらって。
私、この仕事、ここに携われることが心から幸せです。

自分のことは一番よく知っているようで、
知らないことも沢山あって、
何かのきっかけで知れることもあれば、
きっと知らずに過ぎてしまうこともあるでしょう。

日々の中に必ずきっかけは散らばっています。
心がそれに少しでも動かされたら、ぜひ手を伸ばして一度拾って見て欲しいです。
一度拾って少しでも愛おしいと思えたら、ぜひそれを磨いてみてほしいです。
磨いてみて、熱を感じたら、ぜひその熱を冷まさないように続けてみてほしいのです。

今はそんなこと言っている場合じゃないのだけど、
私も含めて、今を生きる大人たちが絶対に絶対にまた
世界を復活させるために頑張るから、
この先を生きるみんなが、色んな分野で羽ばたけるように、
必ずくる未来のために、書いておこうと思いました。
もちろん、私もまだまだ色んなことに挑戦していきたいな。

明るい未来に向かって。
愛を込めて。
AYAKA

AYAKA FUKANO(絵描き)   東京生まれ。思春期の多感な時期をドイツで過ごし、アートに初めて触れる。 幼い頃からの感受性の強さをアートにぶつけ、世の中に溢れても困らない愛を伝える。 instagram:ayahundred   HP:http://ayakafukano.com