キュヴェ・レ・バール 2013 / シャルトーニュ・タイエ
【Cuvee La Barres 2013 / Chartogne-Taillet】

 
今年も残すところあと数日。今年はどんな一年でした？
楽しい出来事も、つらい出来事も、振り返れば今宵のいい酒の肴。
 
一年の締めくくりも、新しい年の始まりにも、素敵なシャンパンが一緒だったら、それだけでいい時間だと思いませんか。

 
シャンパーニュ地方の中心地ランスの北西に位置する小さな村、メルフィ。
この村に拠を構えるシャルトーニュ・タイエ。現当主のアレクサンドル・シャルトーニュは1983年生まれの若き生産者。シャンパーニュの未来を担う生産者として、国内外のワイン専門誌で高い注目度と評価を得ています。
 
シャルトーニュ・タイエがあるメルフィ村は、かつては最高ランクの価格でブドウが取引されていたという歴史を持つ銘醸地でした。
しかし、周りを見渡せるような高台に位置する土地の優位性がゆえに、軍事上の要点となり、第二次世界大戦の最中に葡萄畑は壊滅状態となってしまいました。
1950年代になりようやく畑の再建が始まりましたが、その頃にはかつての栄光はすっかりと消え失せてしまっていたのです。
 
シャルトーニュ・タイエが、今またそのメルフィの栄光を取り戻しつつあるのには、過去の文献を読み解き、多様性にとんだメルフィの土壌を徹底的に分析するという、その飽くなき探究心とシャンパーニュに対する溢れる情熱の賜物なのです。
 
その証拠に、ブランドの知名度を関係なくして、多くのシャンパンラヴァーがその味わいでシャルトーニュ・タイエを評価しているのです。
 
今回の“レ・バール”は、まさにシャルトーニュ・タイエとメルフィの土壌が生み出す真骨頂。1952年に植樹された接ぎ木なしの唯一無二のシャンパーニュ。
 
一年の感謝を込めて、新年への願いを込めて、今夜も素敵な乾杯を。
 

 
 

大石 寿也 渋谷桜丘のレストランCUJORL / ワインブティックBouteilleのディレクター。 毎日レストランのフロアに立ちつつ、ワインを通したコミニケーションや人の繋がりを求め、様々な企画やイベントを提案しています。 – CUJORL – Bouteille

●コーナー名『Wine makes woman woman』
”ワインは女性を美しくする”