ブラン・フュメ・ド・プイィ 2012 / ディディエ・ダグノー
【Blanc Fume de Pouilly / Didier Dagueneau】

 
 
ディディエ・ダグノー。
 
“ロワールの奇才”
 
そう言われた唯一無二の造り手がいました。
 
その人柄も、造りだすワインも、
世界中のワインラヴァーに愛され、
多くの生産者からリスペクトされる偉大な人物でした。
 
 
しかし、2008年、彼は不慮の飛行機事故でこの世をさりました。
まだ52歳という若さでした。
その悲報は、多くのファンに衝撃を与え、
彼のワインも彼と共に姿を消し、
あの味わいにはもう二度と出会えないと誰もが哀しみました。
 
 
でも、彼のワインは今もここに在ります。
いや、彼のDNAが生き続けたワインが今もここに在ります。
 
 
彼の息子であり、彼の元でワインを学んだベンジャミン・ダグノーが、多くのスタッフと共に今も彼の哲学を守り継いでいます。
 
 
逞しく鋭いミネラルの緊張感を、時間とともに、
優しく華やぐ果実香が緩和していく、
その絶妙のハーモニーは体験しなければ分からない。
 
そして、経験すれば誰しもが酔いしれる。
 
 
ワインという名の交響曲は、グラスに注がれて、
メロディーを奏ではじめる。
 
 
今日も、素敵なメロディーで乾杯しましょ。
 

 
 
 
 
 
 

大石 寿也 渋谷桜丘のレストランCUJORL / ワインブティックBouteilleのディレクター。 毎日レストランのフロアに立ちつつ、ワインを通したコミニケーションや人の繋がりを求め、様々な企画やイベントを提案しています。 – CUJORL – Bouteille

●コーナー名『Wine makes woman woman』
”ワインは女性を美しくする”