Nstyleをご覧の皆さま、こんにちは。
先日は東京で雪が降りました。
暖冬だと言われていましたが、
久しぶりに鼻を突き抜けるような寒さに、
東京の冬を思い出しました。

さて今日は、悩める後輩の相談を受けたあとなので、
私が大人になるまでの様々な変化を綴りたいと思います。

皆さんは、この世界に生まれてきて、どのようにして成長し、
どのように大人になったのでしょうか。
周りの支え、愛、力。いろんな人たちや環境が関わっているのはもちろんなのですが、
今日は自分だけにスポットを当ててみようと思います。

私の幼少期は大人という存在がとても羨ましかったのを覚えています。
着ている洋服、お化粧、お金は子供より自由に使えるし、
ルールも大人の方が知っている。怒られることもない。
あぁ、わたしも早く大人になりたい！よくそんなことを思っていたものです。

思春期に入ると、とにかく”いけない”と言われるようなことが魅力的に見えて、
それをしたら自分は早く大人になれるのではないかと考え、憧れました。
困らせたいけど、バレたくない、怒られたくない。
放っておいてほしいけど、かまってほしい。
自分の気持ちと行動の、様々な矛盾に自分が負けてしまわないように。
戦って、戦って。ボロボロになって、一秒単位で変わるような
気持ちの変化についていくのはとても大変でした。
長い長いトンネルを歩いているようでした。

そんな思春期の終わり、ひょんなことから、
素直な自分でいることや、そんな自分が溶け込む日常の方が、
本当は何倍も心地が良いことに気づき始めます。
すると今までの自分の周りの氷が、ゆっくりと溶けていくのがわかります。
かっこ悪いと思っていたことが、実はそうではなかったり。
親の笑顔が色んなモヤモヤを解決してくれることに気づいたり。

そこからは今の今まで、本当に様々なことが起こります。
特に感じるのは、ある程度の年齢（私の場合は30過ぎてからかな）で、
社会から”それなりの大人”に見られるようになること。

”その程度”な大人でいることも、
”ある程度”な大人でいることも、
自分次第。

やっぱりずっと、自分との戦いなんですね。
誰かに何かを教えてもらうことも、指示をされることも少なくなっていくし、
何かを知らなかったとしても、それは自分のせい。
もし分からないことがあったり、失敗をしたら、またそこで一から学ぶ。

自分でその姿をかっこ悪いと思えば、
そうならないように先に努力をしたらいいし、
意外とそんな自分の姿に喜びを感じる時もある。
”学びなさい”と言われていた頃よりも、
言ってもらえない今の学びを、とっても幸せに感じたり。

 
よく友人なんかと、おしゃべりをして思うのですが、
みんなみんな、本当にそれぞれ色々あって、平凡で幸せだけの毎日を、
淡々と過ごしている人なんていないということ。
今はSNSやなんやって、人の生活の表面を簡単に覗けるような時代で、
そんな表面切り取った写真を見ては、一喜一憂してしまいがちですが、
本当はみんなすごくすごく色々ある。

それを理解した上で自分を保っておかないと、
努力をせずに、人のことばかりに不満が出てきてしまったり、
ネガティブな自分に嫌気をさして自己嫌悪になってしまったり。
負のループに陥りやすいです。

大事なのは、自分の生き方。人生への向き合い方。
人との付き合い方。日々勉強で、もちろん失敗することも沢山あるけれど。
結局は自分自身が動き出す以外は、良い自分への近道なんてないんですよね、きっと。

ありきたりなような言葉ですが、
本当に、そう思う今日この頃。

今日はそんな振り返りのお話でした。
またお会いしましょう！

愛を込めて,
AYAKA FUKANO

AYAKA FUKANO(絵描き)   東京生まれ。思春期の多感な時期をドイツで過ごし、アートに初めて触れる。 幼い頃からの感受性の強さをアートにぶつけ、世の中に溢れても困らない愛を伝える。 instagram:ayahundred   HP:http://ayakafukano.com