1. HOME » 
  2. AYAKA » 
  3. 【連載:THE DAY】vol.55-STEP

【連載:THE DAY】vol.55-STEP

post date:2018.12.18

ここでは、自分のことを赤裸々に話すと決めているので、
今日も赤裸々に近況を話してみようと思う。

005

子供が生まれてすぐ専業主婦になって、
そのまま息子が4歳になるまでは一緒で、
4歳の頃私が離婚してから私は仕事復帰しました。

とはいえ、仕事復帰と言っても、
復帰前の社会人経験なんぞ数ヶ月ほどで。
マザーズハローワークさんに相談しに行きました。

まずは生活と社会に慣れることが大事ですと言っていただき、
焦りと不安でいっぱいだった気持ちが少しだけ楽になったなぁ。
そうか、まずは一歩踏み出すことだな、焦らず、環境作りだなって。

正直、年金とか保険とか、諸々の手続きとか、ここでやっと少しずつ覚えだして。
今までいっちょまえに結婚したり母になったりしたけれど、”大人として生きること”を
何にも知らなかったんだなぁって現実にぶち当たって。
私は幸せなことに両親も元気でいてくれたし、
幸い近くに住んでいたので、本当に色々教えてもらって支えてもらって。
そうでもなければ、こんな風に立ち直って前に進むことももっと遅かったんじゃないかなって思う。

それでも何で自分はこんなに苦労しなきゃいけないんだって、甘い甘い人生の中でも
やっぱり何かのせい、誰かのせいにすることの方がずっと楽な気がしてしまった。
お金もぜーんぜんなかったし、なのに欲しいものは沢山あるし、自分の外見にばかり気を使う毎日。
内面なんて二の次のような生活。

人として、しっかり成長しなさいって両親にずっと言われてきたけど、
まだこの時点ではそれがどういうことかも分かっていなかったな。

巷で言う”できちゃった結婚”が、私は悪いことだと思っていなかったので、
なんでこんなにマイナスなイメージなんだろうって腹立たしかったけど、マイナスなイメージとかではなく、
私のように準備ができていないまま始めることで、一番迷惑をかける息子や、
周りの人たちがいるという事実があったから、できればそうならないための忠告だったんだろうなと。
今は思うわけです。もちろん、みんながみんなというわけではないのであくまでも私の話。

そこから現在まで、本当に体当たりの日々でした。
まずは生きていくために、生活していくために、最低限のお金が必要で、
でも社会経験がほとんどない私は、仕事を覚えるのも、社会のルールを覚えるのも、
初めてのような感覚で。周りの友人がどんどん社会で活躍するのを横目に、
ずっとずっと新入社員のままのような。

それでも、周りの人たちには恵まれたし、
一緒に働いた人生の先輩方には、本当に大きな愛情で包んでもらって、
その時の自分の毎日が、決してゴールではなく通過点だということ、毎日のように教えていただきました。

そんなボロボロのアパートでギリギリの生活をすること数年。
思い出すのは、寒い寒い冬の思い出ばかり。
駅から保育園に小走りで迎えに行った日々。
なんども誘惑に負けて息子と2人でラーメン屋に寄って帰ったこと。
隙間風がひどくて友達のおばあちゃん直伝のプチプチを窓に貼ってしのいだこと。
そんなボロボロのお家にもサンタさんが来たこと。

n006
n001あれからまた数年。
今私はまた新たなステップを踏み出そうとしています。
社会復帰して、日々学ぶ新しい事柄に、学生時代では考えられなかったくらいに
お勉強が楽しいと思えました。学び、経験し、失敗し、また学ぶ。
そんな日々に出会えたことは、感謝でしかありません。
イラストや、文章を書くこと、何かを伝えること。
きっと、これまでの私の人生がなかったら、自分が向き合ってなかったら、
今と同じ景色は見えていなかったと思います。

さて、私は今までお世話になった会社を辞め、
もう少し時間をかけて私の生み出すイラストや言葉に丁寧に命を吹き込んでいきたいと思っています。
これからもきっと生きる道の先々で様々なハプニングや出来事に出会うことでしょう。
でもその時はきっと以前とは違って、失敗することで学べる先の景色もわかっているので、
もう少しどっしりその場をプラスに変える自分がいることと思います。

ここでのコラムも、みなさんの元気や小さな勇気のお手伝いができるように、
もっともっと私も頑張りたいと思います。
いつも読んでくださっている皆様に愛を込めて。

AYAKA FUKANO
 
 
 
 
 
 
 
 

Ayaka_01


AYAKA FUKANO(絵描き)


 
東京生まれ。思春期の多感な時期をドイツで過ごし、アートに初めて触れる。

幼い頃からの感受性の強さをアートにぶつけ、世の中に溢れても困らない愛を伝える。

instagram:ayahundred
 
HP:http://ayakafukano.com
 
 
 
 


Noriko Hirose

編集長【写真】

Nstyle主宰。航空会社の客室乗務員から、アルマーニ・ジャパンに入社、アパレルの世界へ。その後、タレントのスタイリストとして活動。現在は“女子力”を提案するスタイルプロデューサーとしてイベントや商品のプロデュース、ファッションブランドコンサルティングをはじめ、ファッション、ビューティー、ライフスタイル情報を雑誌・ラジオ等で発信している。
メディア掲載情報はこちら

BLOG

Noriko Hirose Official Blog

Loading...

CATEGORY

  • Fashion
  • Life Style
  • Beauty
  • Travel
  • Interview
  • Shop
  • facebook
  • twitter
  • Ameba

Page Top

大人の女子力アップを応援するNstyle [エヌスタイル] は、「ファッション」「ライフスタイル」「美容」「旅行」などの情報を、魅力的な自分スタイル作りを目指す皆様にお届けするWebマガジンです。
各専門分野で活躍中のコラムニストによるコラムの連載や、主宰者でありスタイルプロデューサーでもある廣瀬規子が直接体験、経験した生の情報を写真と共に提供していきます。
少しでも皆様の魅力的な自分のスタイルを作るきっかけになれば幸いです。